現役の熱いブログリレー、クライマックスの幹部シリーズに入る前のコーチブログ第二弾、2023年OFコーチの安西渉です。
青学男子ラクロス部のコーチを務めて2年目になりました。
去年のブログにも同じことを書きましたが、縁も所縁もない僕にコーチを任せてくれて、EAGLESの現役のみんなには感謝しかありません。ありがとう。
そして、この素晴らしいチームを作り、今まで繋いできた全てのOBGの皆様と、今のEAGLESの活動を支えて下さっている全ての皆様に、感謝致します。今年のチームの想いを目いっぱい咲かせて、次に繋いでいくことでお返しさせて下さい。
書きたいことがなかなか絞り切れなかったため、いくつかのテーマでオムニバス形式でお届けしたいと思います。
それでは、しばらくお付き合いください。
【その1:コーチをやる理由】
1か月くらい前に、幹部数人に話の流れで何とは無しに「俺とかモナとか、なんでコーチをやってると思う?」って聞いたところ、「正直そこ謎なんですよね。何でですか?」って聞き返されました。せっかくなので、そんな話から始めようと思います(ウルフGMのネタとダダかぶりでびっくりしました汗)。
僕の個人的な「コーチをやる理由」は、正確に表現すると「純粋で圧倒的な熱量を注いで何かを成し遂げようとしている集団の仲間として過ごせることが、他の何よりも尊く、価値が高いと思っているから」です。
社会に出ると、大概のことは「コスパを考えながら、バランスを取りながら」進んでいきます。それがダメだということではなく、社会の中で10年、20年生きていくっていうことは、多分そもそもそういうことなのです。無数の要素が絡まりあった複雑なルールがあり、その中で少しづつ何かを成し遂げていく。その世界はその世界で、タフでエキサイティングで魅力的な世界です。
一方で、他の一切のモノをかなぐり捨て、一つの夢や目標のために短い期間でエネルギーを燃やし尽くすような、そんな生き方が許容されている集団や場所は、めったにありません。
でも、僕は自分の人生はできる限り、そっち側でありたいと思っています。
もちろん、人生破綻してしまうと試合終了なので一定のバランスやコスパは必要ですが、最低限人生が続くように維持できるのであれば、あとは情熱の赴くままに何かにエネルギー注いで輝く、そんな生き方がいいなぁと。でも、なかなかないんですよね、そんな場所。
お金やスキルは、「無数の要素が絡まりあった複雑なルール」に則って努力すれば手に入ります。
でも、そんなルールを度外視して、ありったけのエネルギーを注げるような環境はまず手に入りません。
だから、僕にとっては、ありったけの熱量を注いで何かを成し遂げようとしているこのチームの1人であること、その中で努力次第で自分に出せる価値があること自体が、すでにめっちゃ意味があることなんです。
そういう意味で、僕がコーチをやるエネルギー源は、みんなの情熱それ自体です。
「時間使っちゃって申し訳ない」とか、「こんなことまで頼めない」みたいな遠慮や気遣いは全く無用です。
ALL BOX MEMBERの一員としてみんなの情熱に触れさせてもらっている時点で、すでに対価は前払いでもらっています。
だから、引き続きありったけのエネルギーをぶつけに来てください。
それに応えられるかどうかはこちらの力量次第なので、頑張ります。
【その2:このチームのエネルギーの源泉は「変化」だと思う】
これまでのブログの随所に書かれている通り、今このチームはすごく良い状態にあると思います。
愛にあふれ、ALL BOX MEMBERを体現し、一丸となって進んでいる。この状態を維持して進めば、きっと笑顔で終わる。
でも、そんな状態が一番危なかったりするかも。
という、ちょっと水を差すような話をさせて下さい。
原点に立ち返ってみます。
2022年11月、このチームは本当に何も持たないところから始まりました。
昨シーズン、あれだけのタレントを持った部員たちがごっそりチームから抜け、「あのメンバーでも勝てなかったのに…」と、多くの部員が不安を抱えながら始動したと思います。
幹部のまとまりも、チームの一体感も、勝利に向かう空気感も、今のチームに比べると未熟でひ弱なチームでした。
でも、そこからこのチームは、器用ではないけどまっすぐでブレない主将を中心に、たくさんの試行錯誤、寄り道回り道、上がったり下がったりを経てこんなところまで登ってきました。文字通り、全然別のチームに成長したと思います。
ちょっと話がそれます。
一般的に、僕ら人間は”変化”は認識できますが、”状態”を認識するのは得意じゃありません。
例えば、僕らは室温が数度変わるだけで、「暑くなったな」「寒くなったな」ってすぐわかりますが、5分も同じ部屋にいれば慣れてしまいその部屋が暑いのか寒いのかなんて考えなくなります。
チームのエネルギーや状態も、全く同じだな、といろんなチームを見てきて思います。
つまり、今僕らが感じている俺たち最高!っていう「高揚感」や、このチームなら何でもできる!っていう「万能感」は、今のチームが良い状態だから生まれているんじゃなくて、この1年間このチームが「変わり続けてきた」からあるんだと思うんです。
さっきも言った通り、このチームはこの1年で圧倒的な変化を遂げてきました。
「このチーム、こんなところまで来たんだぜ。すげーよな!」って、きっとみんな思っているし、僕も思います。
この、「ここまで変化したんだ!」っていう実感が、今の僕らにエネルギーを与えてくれているんだと思うんです。
だから、変化し続けましょう。成長し続けましょう。
「このテンションを維持しよう」というスタンスに誰かひとりがなった瞬間に、必ずエネルギーは薄れてしまいます。
最後の日まで、敢えて厳しい道を笑顔で選び続けましょう。
「絶対に昨日の自分を超えるんだ」と自分に言い聞かせて、毎日を過ごしましょう。
あと29日間、696時間を、全部員が「勝利のために」使えるチームになりましょう。
それができたら。
今は全く想像もつかない、とんでもない景色が僕らの前に広がっているはずです。
【その3:繋いできたもの、繋いでいくもの】
2018年、勝主将が『ALL BOX MEMBER』というスローガンを打ち立てました。
このスローガンは、みんながすでにブログで触れている通り、5年の年月を経て、一つのカタチになろうとしています。
「仏作って魂入れず」ということわざがあります。
ざっくり言うと、「良いものを作るだけじゃだめで、そこに魂を込めないと意味がないよね」という意味。
つまり、「スローガンや理念を立てること自体は簡単だけど、それを一人ひとりが実感して、体現するのは本当に難しい。でも、本当に大事なのは後者の方」ってことです。
僕は、チームの文化というものは、行動を伴った不断の努力の積み重ねによってのみ作られる、と考えています。
僕がEAGLESにいるのはまだたった2年ですが、その間の2022年・2023年のどちらにおいても、『ALL BOX MEMBER』という言葉についてゼロからその意義を問い、それが実現されたチームを想像し、自分たちの日々の行動やあり方がどうあるべきかを考え抜くプロセスがありました。ただ言葉を引き継ぐのではなく、魂を入れることをやり続けました。
このブログのプロフィールの「2023年度スローガン」という表現が、それをよく表していると思います。
そしてこれは、きっと2018年からずっと続いてきたんだと思います。
毎年この言葉を前に魂を込め続け、行動し続けた。その積み重ねで、少しづつEAGLESの文化が変わってきた。そして、それが今年とうとう花開いた。僕はそんな風に感じています。
そしてもちろん、2018年よりずっと前からEAGLESの文化は引き継がれてきたのだと思います。
ALL BOX MEMBERという言葉に至るきっかけとなった「何か」が、それよりも前にあったはずです。
その「何か」を生み出したものもまた、EAGLESの歴史の中にあったはずです。
そうやって、このチームが積み重ねてきた歴史に思いを馳せてみると、このチームに対する愛情はきっともっと深くて濃いものになると思います。もっとこのチームを誇れるようになると思います。
また、全く同じように、これからの未来のEAGLESにも思いを馳せてみて欲しいと思います。
今、困難に立ち向かって踏み出したその一歩が、きっと未来のEAGLESの誰かに勇気を与えます。
チームを良くしよう、と勇気を振り絞って言ったその一言が、いつか誰かの背中を押してあげることになります。
繋いできたもの、繋いでいくもの。
そんなことを感じながら、「今、ここ、自分」を生きていって欲しいと思います。
【その4:決戦の日に】
最後に、「今日が、俺の人生をかけた勝負の日だ」って時に決まって聞く曲を紹介させて下さい。
『閃光少女』東京事変
今日現在(いま)が確かなら万事快調よ
明日には全く覚えて居なくたっていいの
昨日の予想が感度を奪うわ
先回りしないで
今日現在(いま)を最高値で通過して行こうよ
明日まで電池を残す考えなんてないの
昨日の誤解でゆがんだ焦点(ピント)は
新しく合わせて
切り取ってよ、一瞬の光を
写真機は要らないわ
五感を持ってお出で
私は今しか知らない
貴方の今に閃きたい
今日現在(いま)がどんな昨日よりも好調よ
明日からそうは思えなくなったっていいの
呼吸が鼓動が大きく聴こえる
生きている内に
焼き付いてよ、一瞬の光で
またとないいのちを
使い切っていくから
私は今しか知らない
貴方の今を閃きたい
これが最期だって光って居たい
「俺/私の人生は、今日この日のためにあったんだ」って思えるような日。
「これをやり切ったら、もう死んでもいいや」って思えるような瞬間。
そんなものに出会えることほど、幸せなことはありません。
僕たちは今、それを手に入れるチケットを持っています。
あとは最高の日々を重ねて、最高に幸せな瞬間を迎えましょう。
2023年EAGLES オフェンスコーチ 安西渉

